「参謀くん」は、管理戸数を拡大させたい、オーナーへの提案力を上げたいと考える賃貸管理会社向けの営業支援ツールです。最短1分で物件情報を入力するだけで、累計100億件のビッグデータとAIを活用した「満室経営戦略レポート」が作成できます。その導入による効果やメリットと、サービスが今後目指す姿について開発者の長田さんに伺いました。

インタビュー企業

サービス名満室経営戦略レポート 自動作成ロボ「参謀くん」
サービス提供企業Studio LOC合同会社

「オーナーに響く賃料査定&空室対策提案で管理戸数拡大を実現!」をコンセプトに開発されたサービス。物件ごとの最適な「満室経営戦略レポート」により、オーナーへの提案力を高めることができます。

賃貸管理会社の提案資料作成を徹底サポート!「参謀くん」とは

はじめに、御社が提供する満室経営戦略レポート自動作成ロボ「参謀くん」の概要についてお聞かせください。

「参謀くん」は、1分程度で物件情報を入力するだけで賃料査定・空室対策提案資料を作成できるサービスです。累計100億件のビッグデータ・AIを駆使し、物件ごとに最適な「満室経営戦略レポート」を作成します。

「参謀くん」の活用法は主に2つあり、1つ目は提案書作成ツールとしての活用です。オーナーとの商談において必要となる、説得力の高い提案資料が作成できます。新規オーナーに対しては、賃料査定や空室対策提案で新規管理物件の獲得につなげられます。既存オーナーに対しては、空室発生時の賃料・リフォーム提案(リーシング提案)で既存管理物件の入居率向上・リフォーム受注につなげることができます。

2つ目は、反響獲得ツールとしての活用です。賃貸管理会社の自社ホームページや郵送DMなどに「参謀くん」のリンクやQRコードを埋め込み、オーナー自身が物件情報を入力することで、オーナーへレポートが届き、自動で賃料査定・空室対策提案ができます。賃貸管理会社は反響情報を確認したうえで、その後の営業活動に活用可能です。

「参謀くん」が完成するまでのストーリーを教えてください。

「参謀くん」のコンセプトは、私を含む創業者2名の不動産オーナーとしての経験がもととなっています。不動産への投資は大きな金額が動くにもかかわらず、空室を埋めるためにとりあえずリフォームしたり、新たな物件を取得したりするオーナーがとても多いことに疑問を感じていたのです。

そんな「戦略のない投資」で生じる危険を少しでも防ぎたいと思い、私たちはオーナーの賃貸経営に役立つレポート作成ツールを開発したいと考えました。そこでまずは業界研究と、オーナーや300社を超える賃貸管理会社へのインタビューを実施し、現場の声を聞くことにしました。

ある賃貸管理会社様へお邪魔して「参謀くん」のコンセプトを伝えたところ、「まさにこれが欲しかった!」と言っていただいたのは嬉しかったですね。その方はほぼ一人で管理受託営業を始め、管理物件ゼロから約3000戸まで事業を成長させた素晴らしい実績をお持ちですが、「あったらいいなと思う機能をそろえているサービスには巡り会えなかった」そうです。

それまで私たちも手探りの状態でサービスの企画を立てていて、これが本当に世の中に受け入れられ、売れるようになるのだろうかと不安を感じていました。しかしその方の声を聞き、「このサービスは絶対に作った方がいい」という激励に力をもらって、必ず良いサービスにしようと心を決めて開発をスタートしました。

営業活動の精度を上げる「参謀くん」導入のメリット

「参謀くん」を導入するメリットは何でしょうか。

「参謀くん」の導入によって得られるメリットは、主に3つあります。

①国内最高水準のビッグデータで精度の高い賃料査定ができる

「参謀くん」は、賃貸管理の基幹システムを提供している上場企業との共同開発商品です。同社が独自に保有する成約賃料データ、公表されている不動産ポータルサイトデータ、国の統計データなど累計100億件のビッグデータをもとにして、高精度な賃料査定が可能となりました。この国内最高水準のデータを使用できるのは、当社のサービスだけです。

②賃料査定の結果を受け、具体的な空室対策提案まで落とし込める

賃料査定のツールは世の中に多くありますが、それだけでは他社との差別化ができない時代になりました。多くのオーナーは「賃料査定をしたうえで、どのような対策が必要なのか」という一歩先の提案を求めているからです。そこで「参謀くん」では、賃料査定の分析結果をもとに「どうやって空室を埋めていくか」をレポートとして出力できる機能を備えました。AIが推奨する入居者ターゲットや設備導入案などをもとにオーナーへ提案することで、満室経営をサポートします。

③初期費用なし、管理戸数別の固定月額で使い放題

管理受託営業やリーシング提案の場面では、いかに多くのレポートを作成できるかが成否を分けるポイントとなるため、従量課金ではなく月額の固定料金としました。料金を気にすることなく、レポートを無制限に作成できます。月額料金は管理戸数やオプションにより異なりますが、最安のスタンダードプランは3.5万円(税別)からお使いいただけます。

まさに、賃貸管理会社の営業活動を総合的にバックアップするサービスなのですね。

その通りです。特に、物件に空室が出ると、一般的には次の賃料をどうするか、原状回復工事もしくはリノベーションをするのかという選択肢が出てきますよね。これまでは特にデータ分析することもなく「次も同じ賃料で、原状回復工事程度でいきましょう」という管理会社からの提案がよくありました。しかし、そこに「参謀くん」のレポートを活用することで、最新のデータをもとに「次はどの選択肢をとるのが最良なのか」が検討できます。

それにより、会社全体の管理物件の入居率が上がったり、既存物件のオーナーが他の物件も任せてくれたりと、良い循環が生まれます。管理戸数を拡大するためのノウハウがない、またはオーナーへの提案を強化したいけれども人手と時間が不足している賃貸管理会社の皆さんに、「営業活動で使える強い武器」として「参謀くん」をご活用いただければ嬉しく思います。

新規物件獲得・入居率向上に貢献!「参謀くん」導入による効果とは

「参謀くん」を実際に活用した企業には、どのような効果が表れていますか。

「参謀くん」の活用法の1つ目である提案書作成ツールとしては、レポートの作成数と持参数に比例して成果が出ています。管理受託営業に「参謀くん」を活用して、毎月1棟ペースで新規管理物件を受注している事例などがあります。またリーシング提案では既存管理物件の入居率を約5%向上できたケースや、リフォーム・設備導入の受注が増加したケースなど、数多くの成果をご報告いただいています。

そして活用法の2つ目である反響獲得ツールとしては、オーナーの反響獲得に特化したランディングページを自社で作り、その中でビッグデータとAIを使ったレポートが出せることを訴求して、新規オーナーの獲得に役立てている事例などがあります。ある会社では毎月恒常的にオーナーの反響が入り、安定的に管理受託できる仕組みを構築できています。

更に、当社では反響獲得を支援するための各種テンプレートを用意し、郵送DM・ニュースレター・ランディングページなどの販促物のひな型素材も提供しています。ランディングページやDMを作れる人材が社内にいない場合でも、テンプレートの社名などを変更すれば簡単に自社の販促物ができるため、大変ご好評をいただいています。

レポートはもちろん、テンプレートも非常に見やすくすっきりとしたデザインで好感が持てますね。

当社の明確な競合サービスは存在していませんが、類似サービスとして挙げられる多くの賃料査定サービスやマーケットデータを出力するサービスは、データの羅列が中心となってしまっている場合が多いです。それぞれのデータがつながっておらず、ストーリーとして説明しづらいという課題がありました。そこを当社はストーリー立てて資料にする部分にこだわり、賃貸管理会社の営業が「こういう順番でこれを話したらいいんだ」とすぐわかることを意識しています。

もちろん、「参謀くん」のレポートを持って行ったからといって、すぐに管理物件が獲得できるほど甘い世界ではありません。しかし、「参謀くん」で作成した資料を入り口としてオーナーとの信頼関係を築くことはできると思います。営業職の方は、対人関係は得意でも、デスクワークは苦手意識があるという人が結構多いですよね。「参謀くん」はそんな方も簡単に使えるシンプルな設計ですので、まずはオーナーとの会話の切り口としてぜひご活用いただきたいですね。

無料トライアル期間で使い心地を試してから本格導入できる

「参謀くん」を使うために準備すべきものはありますか。

「参謀くん」はクラウドサービスですので、PCやタブレット・スマートフォンなどの端末とインターネット環境さえあれば、どこでも使えます。まずは資料請求とオンラインでの打合せ・デモを経て、30日間の無料トライアルにて使い心地をお試しいただけます。そこから本格的にご契約となれば、キックオフミーティングを開催し、ユーザーへの操作方法の説明などを行います。もしサービスの使用に不安がある場合もしっかり解決してから使い始められますので安心です。

ユーザーの声が「参謀くん」を成長させてくれる

「参謀くん」が今後目指す姿についてお聞かせください。

当社では現在でも年間100社超のユーザーインタビューを実施し、皆さんの意見を聞きながら順次サービスのアップデートをおこなっています。当社がユーザーの声に徹底的に耳を傾けるのは、皆さんの「こんな機能が欲しい」「こういう部分で困っている」という意見を凝縮してシステムに反映したいからです。

私を含む創業者2名は、営業や経営コンサルの経験はあるものの、賃貸管理会社での勤務経験はありません。しかし、異業種出身だからこそ常識にとらわれない視点を持ち、わかりやすさと説明のしやすさ、ストーリー性・納得感にこだわったレポートを提供するサービスを作り上げることにこだわっています。

2023年10月頃には、新機能として売買査定機能もリリースする予定です。今後もビッグデータの拡充やレポート内容の充実など積極的にシステム開発を実施し、賃貸管理会社の皆さんがオーナーへの提案力アップを実現できるように全力でサポートいたします。